
Z世代の採用戦略:企業が"推される"ための採用ブランディングとは?
超売り手市場による、「企業が求職者を選ぶ」時代から「求職者に選ばれる(推される)」時代へと変化を遂げていることは言うまでもないでしょう。
様々な企業の人事の皆様が、工夫を凝らして求職者へのアプローチを行っているかと思います。
そんなZ世代に「推される」企業とは一体何なのか?何がZ世代の心を動かすのか?
本記事では、そんな新時代に必要な『Z世代の採用戦略』について解説していきます。
(関連記事)Z世代は本当に「すぐ辞める」のか?Z世代の転職・離職の『リアル』に迫った調査はこちらから▼
目次[非表示]
1. Z世代が企業を"推す"と決める基準とは?
「口コミ文化」の根付いた世代ならではの判断軸
Z世代の特徴の1つとして、常に情報にあふれたSNSネイティブ世代、ということが挙げられます。
数多ある情報の中から、自分で取捨選択をし、正しい情報だと信じられるものを拾い上げて判断していくことが当たり前になっています。
だからこそZ世代は、「口コミ」を重視し、よりリアルな情報を求めています。
実際に採用においてもその傾向が確認でき、株式会社ベイジの調査によると、新卒採用において約64%は口コミサイトを何らかの形で利用していることが分かりました。
参照元:株式会社ベイジ 「新卒採用における採用サイト利用実態調査 」
そこに"リアル"はあるか?
そんな情報の取捨選択を常日頃から行っているZ世代は、入社時に重要視するポイントとして、『自分らしさ』という判断軸があります。
自分らしさを保ちながら働けるか?その判断のために、より企業の"リアルな声"を求める傾向にあります。
参照元:僕と私と株式会社 「会社選び・就活に関する意識調査」
2. 企業がZ世代に“推される”ための採用戦略
Z世代の採用戦略の秘訣は、SNSにあり
そんなリアルを求めるZ世代に対して、採用活動に向けたSNS運用は情報収集期・意思決定期、どちらにおいても重要な情報源であると考えられます。
25卒就活生に対する調査によると、約6割近くの就活生がSNSを用いて情報収集をしているとのことです。
つまり、SNSを通したZ世代へのアプローチという採用戦略は、マイノリティではなくもはやマジョリティの手法となっています。
Q.就職活動において、SNSで情報収集することはありますか? |
ある |
ない |
情報収集期(2023年6月) |
58.1% |
41.9% |
意思決定期(2024年3月) |
64.4% |
35.6% |
参照元:株式会社No Company 「Z世代就活生の就活におけるSNSk活用実態調査」
3. 実際にやってみた!採用SNS運用から見えてきた、Z世代への採用戦略の秘訣
ツナグでも採用SNS運用に注目をしており、実際どれくらい効果があるものなのか、運用してみました。
運用した結果どんなことが得られたのか?皆様にご共有します!
採用プロセスのどこにSNSを組み込むのか?スタート前の設計が超重要
スタート当初に、そのSNSを運用する目的は何で、どんなターゲットにどんな心情でアプローチしたいのか、だからどんなコンテンツを発信するのかといった、目的・企画を明確にしておくことで、きちんと狙い通りのターゲットにアプローチが可能になりました。
ツナグではZ世代に向けて、下記のようなSNS発信を進めています。
●TikTok→ツナグのことをまだ知らない潜在層に対し、認知を広げ興味を持ってもらう
●X (旧Twitter)→ツナグのことを知った準顕在層に対し、説明会や会社のことをより知ってもらう情報を発信する
現状、当初の狙い通りのターゲット層(Z世代=新卒・第二新卒、10代後半〜20代前半)にしっかりと届けることが出来ています。
●(参考)ツナグTikTokの視聴者層
約半数がZ世代、約7割が35歳以下と、他手法ではアプローチしづらい層に届いていました
年齢 |
% |
---|---|
18~24歳 |
46.7% |
25~34歳 |
29.8% |
35~44歳 |
7.6% |
45~54歳 |
6.3% |
55歳~ |
9.6% |
※数値は記事公開時の計測データです
採用SNSを運用することによる効果は得られる!継続運用が重要
スタートしてみた所感は、想定よりしっかりターゲットの目に止まって見てもらえているな…という嬉しい数値でした。
まだまだこれからの継続運用が重要…とは思うものの、スタートからこんなスピード感で効果を得られるんだなということがとても意外でした。
実際スタートしてみたところ、下記ような結果が得られました。
2つのSNSの再生・表示総数は、なんと約8.6万回!開始1~2ヶ月で、ここまで目に留まるものなんだなと効果を体感しています。
※広告運用は行っておりません。
純粋なオーガニックでの成果になりますので、広告を用いることでより成果を出すこともできる可能性があります。今後検証予定です…!
●TikTok運用によるエンゲージメント(開始約1.5ヶ月目の合計)
総再生回数 |
8.1万回 |
総プロフィール閲覧回数 |
880件 |
総いいね数 |
531件 |
総シェア数 |
135件 |
(余談)先ほど上に載せたTikTok動画はすごく伸びまして…有難いことに、再生回数約5.6万回・いいね272件という結果を得られました。
●X(旧Twitter)運用によるエンゲージメント(開始約2ヶ月目の合計)
総表示回数 |
5,300回 |
総エンゲージメント数 |
約300件 |
総リンククリック数 |
98件 |
今まで出会えなかった・知り得なかったZ世代の求職者に対し、企業のことを知ってもらって"推し"てもらう、そのためにも採用SNS運用は有効な1つの手段であるということが、運用を通して体感できました。
4. 【まとめ】Z世代に“推される企業”になるための採用戦略
そのためには、いかに"リアル"を届けていくか、ということがキーポイントとなっていました。
そんな"リアル"さを届ける1つの手段が、採用SNSの活用です。
従来の手法では届けることのできなかった情報をしっかりZ世代に届けていくことで、"推される"企業を目指していきましょう。